自作キーボードにすっかりハマっているミルです、こんにちは。
今回はGuide68の紹介です。
Guide68とは
サリチル酸さんが開発した自作キーボードキットです。
サリチル酸さんと言えば日本の自作キーボードの世界では知らない人はいないと言っても過言では無いくらい有名な方です。
自作キーボードの設計の入門本として <自作キーボード設計ガイド Vol1 設計入門編> をサリチル酸さんが出版されたのですが、こちらの書籍の中で実際に解説に用いられているのがこのGuide68なんですね。
サリチル酸さんは数々の自作キーボードキットを世に生み出しています。
私もサリチル酸さんの作品を多く購入しています。
以前ご紹介したErgoArrowsProもそのひとつで、非常に素晴らしいプロダクトなんです。
Guide68はどんなキーボード?

Guide68の大きな特徴は5つです。
- 左右分離
- でも左右をくっつけたら一体型と同じ配列になる
- 英語配列
- 3Dケースが付属するセットもある
- 最下段のキー配列がmacユーザーに優しい
中でも私が重視しているのは左右が分離している事。

先ほどお話ししたErgoArrowsProも左右が分離していましたね。
2つに分かれているとどうなるか。
肩が開きます。
すると手首も自然な位置にくる為、手首への負担も軽減されるという考え方なんですね。
少し伝わりにくいでしょうか。
是非一度デスクに座ってデスクチェアの肘置きに腕を置いて、この位置でタイピングをしてみてください。
肩が開くと自然な姿勢となり、手首が自然な位置に来る事でとてもリラックスした姿勢でタイピングが可能になるんですね。

そして注目したいのが最下段のキー配列。
なんとこの配列、MacBookの日本語配列と全く同じ配列なのです。
それによって、英語配列をメインとしながら、最下段は使い慣れた日本語配列の操作感(英数・かなの切り替え)で使用する事が出来るのです。
これって非常に革命的な事で、まさに二つの異なる配列の良いとこ取りなわけです!
...これに関しては長くなるので、私のキーマッピングと合わせてまた別の機会にお話しさせて頂きますね!
いくらで買えるの?
Guide68にはさまざまな仕様が用意されています。
私はサリチル酸さんのBoothにて、トレイタイプのケースが付属しているデラックスセット¥22,000を購入しました。
こちらのキットには、
- 基板
- 3Dプリント製ケース
- マイコン
- キースイッチ
が同梱されており、それぞれを一から購入する場合と比較してかなりお買い得な為、迷わずこちらを選びました。
メモ
自作キーボードキットの購入を踏みとどまる理由の一つとして「高額なのにこれで定着しなかったらどうしよう」という不安があるかと思います。 筆者もそうでした。
ですが、これらは実際に購入して体験しないと判断が付かないという事に気付いたんですね。
このようなアイテムは長時間の使用を経て良し悪しが分かる物だと考え思い切って購入に踏み切りました。
使ってみて
購入からもうすぐ1年が経とうとしていますが、今も変わらずメインキーボードとして使用しています。
というか、恐らく何か大きな革命でも起きない限り私はこのキーボードを使い続ける事でしょう。
このGuide68はサリチル酸さんが基板のデータも公開して下さっているので、必要に応じて各自で基板を発注する事も出来ます。
私はこのキーボードでスイッチソケットを交換出来るようにしたかったので、Millmaxソケットを埋め込む事が出来るように基板データを調整して基板の製造を行いました。
基板データの編集はKiCadというソフトを使用しての初めての作業でしたが、サリチル酸さんが運営されているDiscordで色々と教えて頂きながら無事に作業を終える事が出来ました。
ケース無しの仕様ではこんな感じ。
こちらもカッコいいですよね、とても気に入っています。


アクリルプレートはKiCadデータより抜き出したデータを元にAdobe Illustratorで編集し、遊舎工房へ発注をして作成しました。
基板の他にケースデータも公開して下さっているので、ケースデータを元にケースを注文して塗装をしたり、専用のパームレストを設計・自作をしてカスタムを楽しんでいます。
3Dプリンタがあれば自宅でケースを作成出来てしまいます。
素晴らしい時代ですよね...筆者はこちらを買おうか迷っています!

ただこの金額、ちょっと高いでしょうか...
まとめ
Guide68を一言で表すと、「私の人生を大きく変えた素晴らしいプロダクト」と言えます。
Guide68の素晴らしさが少しでも伝わっていたら嬉しいです。
自作キーボードの全てに言えますが、Guide68ももれなく「とにかく使ってみて欲しい!」の一言です。
特にmacユーザーにおすすめしたい点がたくさんあるんです。
最低でも3日ほどでしょうか。実際に業務で使ってみると分かる事が沢山あるんですよね。
本記事の執筆時(2024年12月)は在庫が無いようで購入が出来ませんが、在庫が復活したタイミングには是非購入してみて下さい!
私はGuide68が好き過ぎて様々な仕様で作成をしています。こちらも今後少しずつご紹介して行きますね!
サリチル酸さんは現在もさまざまなキーボードの開発を進めていらっしゃいます。
サリチル酸さんのXやDiscordで最新情報のチェックもお忘れなく!